52.THE ブラックジャック!
エッセー51にも続いたが、”苦手なくせに血まみれ体質”は大人になっても治らぬようで。
コロナが始まりかけた2020年2月の初旬、旅行を取りやめ、ぬぼぉ〜っと北海道に帰っていた私。
夕食後、録画をしていたお経の流れるありがたいテレビドラマを見ていたら
出てきちゃったのよ、ららら〜らん♪(← ご存じの方は「愛しちゃったのよ」の歌のリズムでどうぞ)
こんなときに限って、血を見るかも〜んな子供の 手術 シーン。
さらに!その子の親が病院に来ないなんて・・・親はどこーっ!?なぜ来ないーっ!血がー!たすけてー!
見てはいけない!思ったところで時遅し。
すでに感情移入は始まって、心の痛みも体の痛みも子供と自分が一体化。え〜んっ!(TT)
想像するもいい加減にしたいところだが、あっという間に体中の力も意識も遠のいて行く。
突然咄嗟にここから逃げよと防衛本能が働いたらしく
その場から離れたような、
廊下で倒れたような、やってもうた!と居間に戻ったような・・・
意識は朦朧、神社に灯篭、行きたいあの世は摩天楼。
「どっどっ!どうしたの!どうしたの?・・・えっ!な・・・な・・・・。」
天に召されて聞こえた神の声ではなく、トイレから戻ってきたばかりの母の声がする。
目を開けて見れば、母の手は プルプル震え、顔からは血の気が引いているときたもんだ。
おまけに私の瞼の横を伝い、目の前の床に滴っている真っ赤な血らしきもの!
目を凝らしてみれば床に点々と続く結婚・・・じゃなかった、血痕が。えっ!?(・・;)
結婚の先に幸せな家庭・・・もとい。血痕の先にみるみる広がってくる血の海の中、
顔面から多量に流血したままリビングの入り口で倒れている人間の姿を想像してみましょう。。
娘が血まみれで倒れている、まさしく 殺人現場 的状況ですね。こ、怖いですねぇ・・・( ̄▽ ̄;)
おぼろげな意識をたどってみれば・・・柱かドアの角に顔面から倒れた気がする。
今、まったく体が動かない → 頭を打った → 顔面の傷ぱっくり → 血が止まらず
ここでとうとう救急車を呼ぼうとする母 → 意識があるので一応それは止めたものの・・・
夜間 → さらに土曜日 → おまけに脳外科か?形成外科か?の判断つかないと来たもんだ。
ふと、ここで思い出したんですよ〜、すごいですね〜、冷静ですね〜、頭を打ったらすっきりしたか!?
東京で初めて骨折したとき → 救急車は必要ないもん!動けるもん!
でもやっぱり病院に行きたいけどさ、その日は祝日なんだよねぇ〜ん。近くでやってる外科がわかんないんだよねぇ〜ん。
というときにお世話になった電話番号があったのですよ!
ここ→ 救急安心センター(♯7119)
救急車は必要な人のために使ってください。
その後、私はめでたくタクシーで病院に行くことができ、 顔面 を 黒い糸 で 6針 縫ったとさ。(--;)
頭を打っていたために、その後も脳ドックさながらMRIやらCTやら、終わったはずが、さらには入院お泊り会。
そんなことよりね、何がびっくりしたかって?
黒い糸で縫われた傷は、左目の斜め上から鼻のあたりへ。
高校時代、授業中に読んで没収されたあの漫画の呪いか・・・縫い目はまさに THE ブラックジャック!
きれいに縫ってくれた先生のおかげでとりあえず化粧で隠せば目立ちませんが・・・
眉毛さ〜、普通にないのにさ〜、育毛中なのにさ〜、眉頭すっかりどこかへぺろりんこ。
化粧してなかったら・・・私は やばい お兄さんっ!(*`艸´)ぷっ!
みなさま、顔面は大切に・・・よいお年をお迎えください。<(_ _)>
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