7.おすすめ美術館
富良野といえば、ごろ〜さんですか? 確かにそれもありますが、 それだけではありません。
富良野と言えば、ラベンダーですか? 確かにそれもそうなんです。 でも、それだけではありません。
富良野の美術館と言えば、「トリックアート美術館」ですか?
ん〜、確かにそれもございます。もちろん他にもさまざまな見所満載な場所です。
でも、私の一押しは、後藤純男美術館 なのだ。
私の中で 一人で勝手に微妙にヒットな富良野の名所は、後藤純男美術館 なのだ。
とってもきれいな丘からの眺め、とても心が落ち着く景色。
何があるというわけではないけれど、見渡す限り、素敵な緑と町並みと。
自分がそのままその場に吸い込まれてもいいような、解けて消えてしまっても良いとさえ錯覚してしまう。
そんなところにある おしゃれなレンガ風の建物が 「後藤純男美術館」 なのだ。
こんな場所を選んでアトリエを作った後藤純男さんは本当に素敵な人なんだろうなぁ。
でもやっぱり何より、その後藤さんの 絵。 素直に感動してしまった。
どちらかと言うとあまり油絵の何たるかさえ理解していない私だが、
とてもその 絵の持つパワー に圧倒されてしまったというのが率直な感想かもしれない。
大きさだけでも0号のような小さなものから50号を超える作品たち。
それこそ、小さなものから大きなものまで動かす力だ ヤンマー だ。
君と僕とで ヤンマー だ、どころではない。
すでに、あなた一人で ヤンマー なのだ。
でも、壁一面をいっぱいに飾る ゲルニカ 以上の大きな絵、襖絵、なのになのに!・・・繊細なのだ。
美しいのだ・・・。
それなのに、シルクロードから帰ってきて、後藤純男美術館に行ったことすらす〜っかり忘れていた私。
では何故に、今ごろ忘れたことを思い出してを書いたのかとな?
実は、シルクロードスケッチの旅の友が日本橋三越で「後藤純男展」に行った とブログに書いていたのだ。
きゃ〜!これはこれは。純男さん。私に思い出してほしかったのですね。そうなのですな、そうなのか。そうなのよ。そうであれ。
彼は、絵を通して、壮大さ、そのままの自然の有り様を伝え、そして見る人すべてに感動を与える。
何より彼の絵は、まず自分が感動して その対象を 愛すること、惚れ込むことだと教えてくれた。
バイクでなくなった友人の供養のため、今年の夏に富良野に行ったとき、
ドライバーをしてくれた友人が連れて行ってくれたのがここだった。
それまでは、美術館があるらしいとは知れど、通り過ぎていたのだ。 あぁ、もったいない、もったいない。
もしかしたら、なくなった友人が、ほれほれ!ここもすごくいいよ!と教えてくれたのかも知れない。
個展することになったよ、Paul。 ありがとう。
また、来年もフラノに行かなきゃね。
今にして思えば、絵を描くことになって以来、色んな人やたくさんの景色、国、文化との 出会い が増えたと思う。
旅をしていても、感じ方 も 匂い も、今までとは全く 違って見えるようになった気がする。
私の 個展 に来てくれる人にも、 私がそこで感じた空気 や匂い、 感動 と触れ合ってほしいと思う。
そして、絵を通じて、多くの出会い をつなげられるといいなぁ・・・と思う今日この頃なのである。
Copyright (c) Okubo Yoshie. All Rights Reserved. Since Nov.2005.