49. 血はめぐる、ぐるぐるぐるぐる私の中へ
 

同級生の皆々様はご存じのことと思いますが、私はに弱い。

中学時代の理科の時間に学んだ、右心室 右心房 左心室 左心房
そしてそこから動脈・静脈が・・・血液を運び・・・。
普通に聞けば良いものを どうしても自分の体の中にあることを想像してしまう妄想癖!?
体中にその血がぐるぐるぐる・・・(~_~;)

するとほら来た、そら来た、ほいさっさ。がだんだん抜けてくる・・・。
体中がふわ〜っと、ぞわ〜っと。全身の力が抜けて、持っているシャープペンも抜け落ちる。(◎_◎;)
も、もうだめ・・・続いて目の前が暗〜くなって、さらに吐き気をモヨオシテ。。。( ;∀;)

「え、えびりん。気持ち悪っ・・・。」 突然隣の席からそんなことを言われた えびりん だってびっくりするし。

気持ち悪いとまだ先に言葉にできたからよいものの、一番前の席に座りながら 先生の目の前で
突然意識を失って、「ガンッ!」と前のめりに顔面から机に突っ伏した私。(←後から聞いた話)
いつも勉強を教えてくれる大好きなえびりんも硬直したそうな。(←これも後から聞いた話)

理科の先生は非力な女性。先生、ごめんね。いっぱいごめんね。びっくりさせたし、色々謝りたいよ。
結局隣のクラスで授業をしていて呼ばれた自分の担任に運ばれて、気が付けば保健室。

そんなことを理科の時間に繰り返し、隣のクラスの人からも「血でぶっ倒れる女」と名付けられ私。(^^;)

さらに悪夢は忍び寄り・・・気を抜いていたのよ、保健の時間。

柔道顧問の先生が自分が骨折し手術したをこれまた詳細に語ったもんだ。

確かにね、普通の授業をしているよりも、そういう話の方がみんな面白がって話は聞くけれど・・・。
新しく来た先生がこんな生徒がいるなんて知らないのはわかるけど・・・。
こんな私のいる教室でその話はまずいんじゃないかと・・・。

聞かないようにしたところでどんどん耳から流れてくる先生の声。
骨が、血が、痛っ、いたたたっ、あぁ・・・この骨が・・・うぅぅぅ。
想像なんかしたくないのに。するつもりなんて全然ないのに。でもでもでもでも・・・
まるで自分の体で起こったことみたいにもうすでにがおかしな具合に・・・と気づいたにはもう遅し。

まずはに力が入らなくなる。(←この時点でもう吐き気が現れはじめる)
次に体中体の力が抜けてくる。(←もう吐き気はピーク)
ここで何とかなればよいけれど、そのまま視界が 暗く なってきて・・・「先生、気持ち悪ぅっっっっ!」 
思わず先生に聞こえるようにと声をあげたついでに立ち上がってしまったものだから・・・「ドンッ!」
すごい音を伴って、膝から前面にぶっ倒れた(←まさにこの表現がぴったりだったんだそうだ) ときたもんだ(;''∀'')。

気が付けば再び保健室のベッドの上にいたわけで。
もうどうすることもできずに笑うしかできない保健室のかわいい先生。
「お前、気を失って全身脱力してるし、階段で落としかけたぞ。おまけに授業も中断だ。」と保健の先生。

こうして保健室のみならず、職員室でも要注意人物(!?)手配犯となり、
私のいる授業での血の話はタブーとなったのでありました。

この場をお借りして。。。えびりん、先生、みんな、ほかにもなんだか色々ごめんなさいっ!<(_ _)>



HOME Essay top

Copyright (c) Okubo Yoshie. All Rights Reserved. Since Nov.2005.