「ばすがすばくはつ・・・バスガスバクハツ・・・がすばすばくがつ！？・・・バス、ガス爆発！」
小学校時代によく流行ったけれど、結局全然言えなかった早口言葉。

言えようが、言えまいが、とにかくその早口言葉が脳裏をよぎった、恐怖のボォ〜ンッ！事件が発生したのはつい先日。

その日は、現在開催中の展覧会　→　【　大窪淑絵と彫刻家　Part�V　】 を口実に！？ 私の母の幼馴染みが、Yちゃんの絵を見ながら久しぶりにゆっくり集いましょ〜！というわけで、
数週間も前から、かでる２・７の道路を挟んで北隣りの緑苑ビルにある
中村屋旅館の昼ご膳の和室貸切プランを予約して集まるということだったので、
会場の確認などは母にすっかりまかせ、私は呑気に久々のお習字へレッツゴー♪

そうして数時間。帰宅する際、会社帰りの父の車で拾ってもらえるかの確認をしようと
母に帰るコールをしてみれば、至って普通に「お父さん、行ってくれるって。」と。

楽しい習字の後に、地下鉄ではしっかり座って本を読み、かなりの勢いでリラックスモード。
駅につき、待っていてくれた父の車に乗り込んで本日の習字の成果をひとしきりしゃべった私。
・・・が。
次の瞬間！父によって発せられた一言で、呑気な脳みそ、凍結・フリーズ・理解不能で瞳孔全開。

「お母さんね、緑苑ビルでガス爆発にあったんだって。」と。
えっ？爆発？バス？ガス？「もしも〜し！？　お父さん、大丈夫ですか〜？　あなた、寝ぼけておまへんかぁ？」

ふと脳裏をよぎる、髪がチリチリ、真っ黒くろすけのように煤まみれになった母。
もしくは、包帯でぐるぐる巻きになってストレッチャーに乗せられて・・・
うわ〜！ひぇ〜！なにそれー！！！　微妙に考える、母の恐怖の瀕死の姿。(;△;)
思わず口から飛び出る「びるばすがくはつ。びるがすばすがく。ビルガスバクハツ。。。」

そんな私の早口言葉をよそに、父が一言。
「でもね、爆発があったのは地下で、お母さんは何ともなかったんだって。」と。
それを先に言えー！驚いたさー！・・・そう言えば、さっき母と話したんだっけ、私。(-_-;)

ようやく脳みそが“正常”な判断能力を取り戻し、父の言葉から事情を把握。
父によると昼過ぎに母から電話があったのだそうだ。
「ビルで爆発事故があったんだけど、何ともなかったから安心して。」と。

そんな電話を受け、父の会社の若い人がすぐにスマホで確認すると
緑苑ビルの地下の飲食店でガス爆発があったというニュースが。
やっぱりね〜、時代はスマホなのねぇ〜、すごいねぇ〜っ。スマホ！・・・ってそっちかい！

その後、帰宅した母を見て・・・しみじみ、しみじみ。おぉぉぉぉ。生きてた。。。。。一安心。
その後は警察の事情聴取さながら、母への尋問スタートです。

「お昼の食事が終わって、みんなでおしゃべりしてたらね、急に大きな音でボォーンッ！って聞こえてね、
Ｍちゃんは『事故だ！』って言うし、お母さんは雷だと思ってね、とにかくすぐに窓を開けたんだけど、
道路には車もないし、何も見えなかったからまたすぐにおしゃべりしていたら、
しばらく経ってから『すみませぇ〜ん、何か音が聞こえませんでした？』って
お店の女の子がお部屋に来たからさ、音は聞こえましたよ。って言ったらね、
『なんか〜、地下で爆発があったみたいなのでぇ〜、避難してください。』って言われてさ、
しっかり荷物を持ってね、慌てて逃げたんだよ〜。」

「非常ベルとか、”ウゥ〜”とか、”ジリジリ〜”とか、全然鳴らなかったの？」とな私。
「そんなこと全然なかったわ。階段下りて外に出たら、もう警察も救急車も来てた！」と母。

「それにしても、なんであんなにのんびり呼びに来たかと思ったわ。」と。
「あ！でもね、すぐ向いは道警でしょ？すごかったよー！警察、早い早い！」と笑う母。
さらに、ご近所のSTV（←地元のテレビ局）さんからは、「何があったんですかー？」と
カメラマンさんが機材を担いで一人で走って来たそうな。・・・お疲れ様です。^^;

笑ってられるから良かったんですけど・・・頼むよ〜！非常ベル鳴らしてね〜！緑苑びるぅぅぅ。

ちなみに、そのニュースは翌日の朝刊で小さな記事になっていました。 ガス爆発の記事は　→　これ
ガスには気を付けてねの記事もありました　→　これ