18. 札幌マイセン美術館 

 
私が今、個展を開かせていただいている場所は、サッポロファクトリー レンガ館 2F CREATORS STAGEである。
その同じサッポロファクトリーの3号館には、美術館がある。
先週土曜の午後、ちょっと時間を見つけて(…と言えば聞こえは良いが)、
自分の個展最中にブースを抜け出して(…と言ったほうが正しいらしい)、
以前からずっと気になっていた、その日本初マイセン社公認の マイセン美術館へ足を運んでみた。

がーんっ!ショック・ショッカー・ショッキング!(何と言う和製英語だ?) 行ってびっくり見てびっくり!
予想外の想定外、意想外の美しさに一驚を喫した。
やはり、ヨーロッパ最古の伝統を誇る、美の精髄はマイセン磁器である。
何故今まで来なかったんだろう?ごめんね、マイセンよ。と反省してしまうほど素晴らしい

一歩足を踏み入れた瞬間から感じる、あふれんばかりの気品と優しさに包まれた空気が漂うその空間。
入り口に入った時点で、そこはまさに美の展示城(「場」なんか超えちゃっている!)なのである。
作品が目に入った瞬間、全身が硬直。脳みそも硬直。
雷に打たれたような衝撃が走ったように感じる!とはまさにこのことか。

磁器の持つそのしなやかで柔らかい曲線美
さらに加えて、その青みがかった一言では表現しきれない芸術的な白色美
もひとつ加えて、その白に引き立てられ、最もふさわしい形と色でなされた美しい絵付け
あぁ…、あぁ…。すっかりその芸術美に魅せられてしまった私。

海外旅行に行って、日本に帰りたくないと感じるあの気持ちと寸分違わぬような、
何時間でも何日でも、一日どころかずっとずっとそこにいたいという思いが全身を駆け巡る。
とにもかくにも、素晴らしい作品にただただ感動して興奮するばかり。
しかもカフェまでついているのだから、その空間で浸れる時間は贅沢極まりないことこの上ない。

…というわけで、翌日の日曜日もまた、たまらずに二日連続で行ってしまった…。r(^^;)
しかも、幼稚園時代の大好きな先生が個展に来てくれて、一緒に行くことができちゃったのである♪
o(>▽<)o ウキャキャキャキャ〜ッ!

同じものであるにも拘らず、そこにある全ての作品は、前日とは全く異なる感動を与えてくれ、
また翌日も、再びその違った美しさに吸い込まれそうになってしまうのである。
さらに前日には気がつかなかった色や曲線、図柄に絵柄、新たな発見が沢山あるというおまけつきなのだ。
もぉ〜、その興奮と感動は、数日たった今も覚めやらない。
  ふわぁ〜♪ 〜〜〜〜〜ヾ(* ̄▽ ̄)ノ 〜ф""♪(← Yoshie 現実離れの図)

今までずっと、磁器には冷たいというイメージがあった。
しかし、磁器はこんなにも暖かみ柔らかみを持つものだということに、改めて気がつかされた。
本当に美しいものは、誰が見ても美しいのである。
300年も伝統が続くには、その技術と美学に、それだけの価値と本質が秘められているのだ。
陶器好きが一気に磁器も好きに転じた週末だった。
よし!決めたっ!今度は「箱根マイセン美術館」に絶対行くぞー!おぉ〜っ!

ちなみに、ミュージアム内のカフェでいただいたコーヒーも絶品で上品なお味。
もちろん本物のマイセンで飲ませていただける。
私は、花びらのカップをリクエスト。あのカップ、とても飲みやすかったなぁ・・・。

札幌マイセン美術館 http://www.meissen.jp/ 


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