14. 歯医者さんチェンジで歯医者さん革命 前編
・・・という( 詳しくはエッセー12・13 へ )、私。
しばらく歯医者に行ってないけど、虫歯、大丈夫かなぁ・・・・・?
子供の頃は、毎年「歯科検診」なるもので定期的にチェックしていたが、大人になれば自己管理あるのみ。
とりあえず「大丈夫そう」なまま、ずぅ〜っと何事もなく日々を過ごしてきた。
そんな私の気持ちを神様が察してか、突然、我が家である事件が起こった。
冬も目前、雪虫がちらちらと(・・・というより大量に)飛び始める寒い寒いある夜の出来事だった。
「いたっ!痛いっ!いたたっ!痛たたたたっ!」 母が食事中に頬を押さえた。
最近、疲れがたまって(娘が負担をかけすぎか?)神経に響いたのか、奥歯が痛むと言う。
かなりの痛みで、奥歯で噛むことができないらしい。
こりゃいかん!と早速明日にでも歯医者へ行ってね、という話になったのだが、翌日の金曜日は祝日。
土曜日に歯科医院へ行かねば来週の月曜までものが食べられない状態のままだ。
しかし、あの恐るべし歯医者 失神歯科医院(勝手に命名)は土曜が休み。
それなのに、「近い歯医者さんじゃなきゃ通えない!」と言ってきかない、超多忙マイマザー。
でも、あの失神歯科医院より近場で、評判の良い歯医者など聞いたことがない。
こりゃいかぁ〜んっ!と言うわけで、インターネットを使って近所の歯医者を徹底捜索。
すると・・・あった!あった!土曜日に診療している徒歩3分圏内の歯医者さんがあるではないか!
とりあえず、行くだけ行ってみて、嫌だったらやめればいい、と早速電話。
電話のお姉さんがとっても丁寧な対応をしてくれたととても満足げな母。
これは期待が持てるかも!失神歯科医院のお姉さんとは大違いだ。
----- そして、土曜日-----
「ただ今ぁ〜っ♪」・・・きらきらと少女のように目を輝かせて母が帰宅した。
口を開いた途端、「ちょっとーっ!行っておいでーっ!すごいわーっ!いいわぁーっ!」
新しい歯科医院は、設備も先生の腕もすべて含めて母の心を打ったらしい。
とても若い歯医者さんっぽいそうなのだが・・・。
どうやら最後に虫歯がなくても来院して良いんですか?とまで聞いてきたそうなのである。
何だかよくわからないが、とにかく、虫歯がなくても私に行ってほしいと言うのである。
そんなにすごいのか?何がどうして私まで行くべきなんだ?ハテハテムム〜ン?ハテホホ〜ンッ?
というわけで、しばらく歯医者に出向いていなかった不安もあり、私もとりあえず電話をかけてみることにした。
「ちょっとお尋ねしたいんですが、先ほど母が帰宅しまして、歯の検査というかチェックと言うか、虫歯はないんですが・・・。」
とお伺いを立ててみる。するととても物腰の柔らかい、丁寧な対応のお姉さんの声が返ってきた。
その声のトーンに直感が言った。ここならビンゴッ!
「いつでもいらしていただいていいんですよ。」
なんとなく、お姉さんの声の雰囲気で、私のツボに収まる場所であることは判明した。
とりあえず、謎を明かすため、チャレンジャー・淑絵は新たなる戦場!?歯医者へ向かうことと相成ったのである。
----- 続く -----
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